キャンプ場の渓流沿いを散歩してきました。朝から少し肌寒かったのです。小さな沢のほとりでは、苔むした岩を水がさらさらと流れ落ち、夏の終わりの陽射しが水面をキラキラと照らしていました。こういう自然の音に耳を傾けていると、時間を忘れてしまいます。
足元を見ると、大きな葉を広げた野草の間から背の高い茎がすっと伸びて、まだ硬い実のような蕾を付けた植物が何本も立ち上がっていました。季節が進むにつれて、どんな花が咲くのか楽しみです。
そして林床では丸くてツヤツヤした茶色のキノコをいくつも発見。傘が大きく、柄もしっかりしていて、一見美味しそうに見えます。でも、野生のキノコには毒がある種類も多く、見た目だけでは判断できません。厚生労働省も「食用と確実に判断できないキノコは、採らない、食べない、売らない、人にあげない」と呼びかけています 。さらに「軸が縦に裂けるキノコは食べられる」「毒キノコは派手な色をしている」といった昔からの言い伝えは誤りであると強調しており 、知らないキノコに手を出さないことが大切です。
今回は、キノコ採りではなく、景色と空気を楽しむための散歩だったので、珍しいキノコを眺めるだけにしました。もし野生のキノコを食べた後に体調に異常を感じたら、迷わず医療機関を受診することも忘れずに 。
自然の中を歩くと、普段の生活では味わえない発見があります。美しい風景や面白い植物に出会えるのは本当に楽しいですが、自然の恵みには危険が潜んでいることも忘れないようにしたいですね。


